楽天証券のメリット、デメリット、口座を開設する方法について解説

本記事では、実際に楽天証券を使っている私が、楽天証券のメリット・デメリット、口座を開設する方法について解説します。

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楽天証券の概要

売買手数料（課税口座）	【投資信託】0円 【国内株・国内ETF】0円 ※ゼロコースの場合 ※ゼロコースを選択するには、SOR/Rクロスの利用が必須 ※ゼロコースの利用方法についてはこちら 【外国株】 米国：約定代金×0.495% （最低手数料：0米ドル、手数料上限：22米ドル） 中国：約定代金×0.275% （最低手数料：550円、手数料上限：5,500円） アセアン：約定代金×1.1% （最低手数料：550円） 【米国ETF】0円（一部銘柄のみ） ※対象銘柄はこちら
売買手数料（新NISA口座）	【投資信託】0円 【国内株・国内ETF】0円 【外国株】 米国：0円 中国：約定代金×0.275% （最低手数料：550円、手数料上限：5,500円） アセアン：約定代金×1.1% （最低手数料：550円） 【米国ETF】0円
投資信託	2,569本（2024年12月時点）
夜間取引	◯
IPO取扱実績	61社（2023年）
取引所	東証、名証
外国株	米国、中国、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア
スマホアプリ	iSPEED
ポイント	楽天ポイント

楽天証券のメリット

楽天証券のメリットは以下の5つ。

①手数料が安い

楽天証券では、投資信託や国内株式、国内ETFの売買手数料が無料です。

新NISA口座（2024年1月1日以降に開設したNISA口座）においては、上記3つに加えて、米国株と米国ETFの売買手数料も無料です。

また、国内株式の取引では、ゼロコース以外に「超割コース」と「いちにち定額コース」を用意し、業界最低水準の手数料を提供しています。

【超割コース】

超割コースは、1回の約定代金で手数料が決まるコースであり、手数料の1％分が楽天ポイントで還元される仕組みです。

約定代金	手数料
5万円まで	55円
10万円まで	99円
20万円まで	115円
50万円まで	275円
100万円まで	535円
150万円まで	640円
3,000万円まで	1,013円
3,000万円超	1,070円

なお、超割コース大口優遇の判定条件のいずれかを達成すると、約定代金にかかわらず手数料は無料となり、大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用されます。

【いちにち定額コース】

いちにち定額コースは、1日の約定代金の合計で手数料が決まるコースであり、1日の約定代金が合計100万円までなら手数料は無料です。

1日の約定代金の合計	手数料
100万円まで	0円
200万円まで	2,200円
300万円まで 以降、100万円増えるごとに1,100円を追加。	3,300円

②楽天ポイントが貯まる

楽天証券では、様々な取引で楽天ポイントを貯められます。

また、楽天カードによる「クレカ積立」ができ、楽天カードで投資信託を積立購入すると0.5%～1.0%のポイントが還元されます。

種類	ポイント還元率
	代行手数料（年率0.4%以上）	代行手数料（年率0.4%未満）
楽天プレミアムカード	1.0%	1.0%
楽天ゴールドカード		0.75%
上記以外の楽天カード		0.5%

例えば、「eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）」の場合、信託報酬は0.05775%、その内代行手数料は0.020%なので、楽天カードであればポイント還元率は0.5%になります。

なお、クレカ積立の上限額は月10万円までであり、楽天カード以外のクレジットカードを使用することはできません。

③楽天ポイントで投資できる

楽天証券は、楽天ポイントで投資できる「ポイント投資」のサービスを提供しています。

楽天証券の口座を開設し、楽天ポイントコースに登録すれば、1ポイント＝1円で国内株式や米国株式、投資信託を購入できます。

また、楽天証券には「楽天証券ポイントコース」と「楽天ポイントコース」がありますが、使えるサービスやSPU対象の有無に違いがあります。

	楽天証券ポイントコース	楽天ポイントコース
コース	「楽天証券ポイント」を貯められるコース	「楽天ポイント」を貯められるコース
ポイントの用途	投資信託	投資信託 国内現物株 米国株式（現物・円貨） バイナリーオプション 楽天の各種サービス
ポイント利用上限	なし	【投資信託】 ダイヤモンド会員： 500,000ポイント/1注文 500,000ポイント/1ヶ月 ダイヤモンド会員以外： 30,000ポイント/1注文 100,000ポイント/1ヶ月 【国内株式】 ダイヤモンド会員： 500,000ポイント/1日 500,000ポイント/月間 ダイヤモンド会員以外： 30,000ポイント/1日 100,000ポイント/月間 【米国株式】 ダイヤモンド会員： 500,000ポイント/1日 500,000ポイント/月間 ダイヤモンド会員以外： 30,000ポイント/1日 100,000ポイント/月間 【バイナリーオプション】 ダイヤモンド会員： 500,000ポイント/1日 500,000ポイント/月間 ダイヤモンド会員以外： 30,000ポイント/1日 100,000ポイント/月間
ポイントの有効期限	2年	最後にポイントを獲得した月を含めた1年間
SPU	対象外	最大＋1倍

投資信託をメインに運用するなら楽天証券ポイントコース、使い勝手のよさを求めるなら楽天ポイントコースが向いています。

④楽天銀行との提携で入出金が楽

投資を行う際は必要な資金を証券口座に入金しなければなりません。

クレカ積立であれば入金の必要はありませんが、投資を行う際に証券口座の資金が不足していたら、銀行預金などから資金を移動する必要があります。

楽天銀行と楽天証券に口座を持っていて、「マネーブリッジ」というサービスに登録すれば、自動入出金の設定をすることが可能です。

証券口座に資金が不足していれば自動的に銀行口座から入金が行われ、証券口座に余った資金があれば自動的に銀行口座に移動されます。

また、マネーブリッジに登録すると、楽天銀行の普通預金で優遇金利が適用され、普通預金残高300万円以下は年0.18%（税引後年0.143%）、普通預金残高300万円超は年0.12%（税引後年0.095%）となります。

>> マネーブリッジの登録についてはこちら

⑤投資情報が充実している

楽天証券では、豊富な投資情報を提供しています。

このような投資情報は、短期的なトレードで利益を得たい方だけでなく、長期的に資産形成をしたい方にも有益です。

楽天証券のデメリット

楽天証券のデメリットは以下の3つ。

①期間限定ポイントは使用できない

楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があります。

楽天証券で投資信託や株式を購入する際に使用できるのは通常ポイントのみであり、期間限定ポイントは使用できません。

②アプリで投資信託は購入できない

楽天証券のスマートフォンアプリ「iSPEED」では、投資信託の購入ができません。

楽天証券で投資信託を購入するには、楽天証券のWebサイトへ直接アクセスし、購入または積立設定の手続きを行う必要があります。

とはいえ、積立設定をしておけば、自動的に楽天カードや銀行口座から引き落とされるので、特に問題はないでしょう。

③対面での相談ができない

楽天証券はネット証券で実店舗を構えていないので、対面でのアドバイスは受けられません。

対面ではないものの相談に対応する体制は整っているため、疑問や不安な点がある場合は問い合わせてみるとよいでしょう。

楽天証券の口座を開設する方法

公式サイトにアクセスし、「口座開設」をタップします。

>> 楽天証券公式サイト

「楽天会員ではない方」または「楽天会員の方」をタップします。

ユーザーIDまたはメールアドレスを入力します。

パスワードを入力します。

「続ける」をタップします。

国籍、本人確認書類を選択します。

「表面の撮影説明へ」をタップします。

この後は表示された案内に従い本人確認を行なってください。

本人確認を行なったら個人情報を入力します。

課税口座（一般口座、特定口座）に関してですが、特にこだわりがなければ「特定口座（源泉徴収あり）」を選択すると良いでしょう。

NISA口座に関しては、「開設する」または「開設しない」を選んでください。

入力が完了したら登録したメールアドレス宛にメールが届きます。

数日すると口座開設完了のメールが届くので、記載されているURLをタップします。

「ログインID」と「パスワード」を入力します。

「ご登録はこちら」をタップします。

この後は表示された案内に従い入力を行なってください。

全ての入力が完了するとメールが届きます。

以上で口座開設は完了です。

楽天証券に関するQ&A

楽天証券が潰れたらどうなる？

楽天証券が倒産しても、基本的に資産は全額返還されます。

金融商品取引法により、証券会社は顧客から預かった資産を自社の資産と分けて管理する「分割管理」の義務を課されているためです。

分別管理が適切に行われているかどうかは、金融庁の検査や日本証券業協会の監査によって厳しくチェックされています。

また、万が一証券会社が破綻し、分別管理が不十分だった場合に備えて、投資者保護基金による補償制度が設けられています。

預けた資産は、分別管理制度と投資者保護基金による補償制度によって守られているため、倒産について過度に心配する必要はないでしょう。

口座開設の審査にどれぐらいかかる？

口座開設の審査にかかる日数は申し込み方法により異なります。

審査が完了すると、「申込が完了しました」というメールが届きます。その後、暗証番号の設定や勤務先・国籍の登録を行えば、口座開設は完了です。

口座開設の審査が通らないケースは？

口座開設の審査が通らない主なケースは以下のとおりです。

反社会的勢力や本人名義以外の申込は、証券口座がマネーロンダリングや詐欺などの犯罪行為に悪用される恐れがあるため、口座開設ができません。

また、楽天証券の口座を開設できるのは国内に在住している方のみであり、海外に居住している方は口座を開設できません。