
QQQとVGTの違いは?どっちに投資すべき?
このような悩みに答えます。
- QQQ・VGTとは?
- QQQ・VGTの比較
- QQQ・VGTどっち?
- 投資信託・ETFの買い方
- QQQ・VGTに関するQ&A
QQQはナスダック100に連動するETF、VGTは米国の情報技術セクターに集中投資できるETFです。
QQQは情報技術セクターの割合が約50%なのに対し、VGTは100%が情報技術セクターで構成されています。
結論から言うと、情報技術セクター以外の業種も含まれているQQQがおすすめです。
本記事では、QQQとVGTの違いやどっちに投資すべきかについて解説します。
なお、QQQやVGTなどの米国ETFに投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
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QQQ・VGTとは?
QQQ
名称 | インベスコQQQトラストシリーズ1ETF |
運用会社 | インベスコ社 |
目標とする指数(ベンチマーク) | ナスダック100 |
経費率(手数料) | 0.20% |
銘柄数 | 100 |
取扱い可能な証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券など |
QQQは、インベスコが運用する「インベスコQQQトラストシリーズ1ETF」というETFです。
目標とする指数であるナスダック100は、世界最大の新興企業向けの株式市場ナスダックに上場している企業の中から時価総額が大きい100社で構成されています。



そのため、QQQは米国のテクノロジー・IT企業を中心としたETFとも言えるでしょう。
構成銘柄には、GAFAMといった世界的な大企業だけでなく、急成長を遂げている新興の中小企業も含まれています。
VGT
名称 | バンガード米国情報技術セクターETF |
運用会社 | バンガード社 |
目標とする指数(ベンチマーク) | MSCIインベスタブル・マーケット・インフォメーション・テクノロジー・インデックス |
経費率(手数料) | 0.09% |
銘柄数 | 300 |
取扱い可能な証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券など |
VGTは、バンガードが運用する「バンガード・米国情報技術セクターETF」というセクターETFです。
このETFは、米国株の中でも情報技術セクターに特化しており、約300銘柄に分散投資している点が大きな特徴です。



具体的には、以下のような分野の企業が含まれています。
- システム・ソフトウェア
- テクノロジー ハードウェア・コンピュータ記憶装置・周辺機器
- 情報処理・外注サービス
- 半導体
- アプリケーション・ソフトウェア
ナスダック100よりも情報技術の割合が大きく、バンガードETFの中でも最も高いリターンを示すETFの1つとなっています。
QQQ・VGTの比較
組入銘柄
組入上位10銘柄は以下のとおり。
QQQ | VGT | ||
---|---|---|---|
アップル | 9.3% | アップル | 16.9% |
エヌビディア | 8.3% | エヌビディア | 13.9% |
マイクロソフト | 7.6% | マイクロソフト | 13.4% |
アマゾン | 5.8% | ブロードコム | 4.2% |
ブロードコム | 4.2% | セールスフォース | 2.0% |
メタ・プラットフォームズ | 3.8% | オラクル | 1.7% |
コストコ | 2.9% | シスコシステムズ | 1.5% |
テスラ | 2.7% | アクセンチュア | 1.5% |
ネットフリックス | 2.7% | IBM | 1.5% |
アルファベット A | 2.6% | サービスナウ | 1.3% |
全体的に異なっていますが、被っている銘柄も複数あります。
また、VGTはQQQよりもアップルやエヌビディア、マイクロソフトの比率が高くなっています。
手数料
QQQ | VGT |
0.20% | 0.09% |
手数料はVGTの方が低いです。
分配金の利回り
QQQ | VGT |
0.61% | 0.53% |
分配金とは?
分配金とは、投資信託から支払われる配当金のことです。
投資信託は、保有する資産(株式や債券など)から得られる配当金や利息を受け取ります。
これらの収益が投資信託の利益となり、投資信託の決算時に運用益の一部を投資家に還元する際に支払われます。
分配金の利回りはQQQの方が高いですが、どちらも大差ありません。
トータルリターン
QQQ | VGT | |
3ヶ月トータルリターン | -7.12% | -11.63% |
3年トータルリターン | 13.84% | 14.20% |
5年トータルリターン | 19.35% | 20.20% |
トータルリターンとは?
トータルリターンとは、「ETFの値上がり」+「分配金(配当金)」 を合計したリターンのことです。
ETFは価格(株価)が上がるだけでなく、定期的に分配金を支払います。
そのため、ETFの本当のリターンを知るには、価格の変動だけでなく、分配金も含めた「トータルリターン」を見ることが重要です。
トータルリターンはVGTの方が高いですが、大きな差は見られません。
業種
QQQ | VGT | |
情報技術 | 49.40% | 100% |
コミュニケーション・サービス | 15.96% | – |
一般消費財 | 15.21% | – |
生活必需品 | 5.48% | – |
ヘルスケア | 5.22% | – |
資本財 | 4.67% | – |
公益事業 | 1.40% | – |
素材 | 1.32% | – |
エネルギー | 0.58% | – |
金融 | 0.55% | – |
各業種の特徴
【情報技術】
テクノロジー、ソフトウェア、ハードウェア、インターネットサービスなど
【ヘルスケア】
医薬品、バイオテクノロジー、医療機器、医療サービスなど
【一般消費財】
自動車、アパレル、レジャー、インターネットおよびダイレクトマーケティング小売など
【金融】
銀行、保険、証券、資産運用など
【コミュニケーション・サービス】
メディア、エンターテインメント、通信サービスなど
【資本財】
航空宇宙、防衛、建設、製造業など
【生活必需品】
食品、飲料、家庭用品、タバコなどの生活必需品を提供する企業
【エネルギー】
石油、ガス、エネルギー設備など
【公益事業】
電力、ガス、水道などの公共サービスを提供する企業
【不動産】
不動産投資信託や不動産開発、不動産運営を行う企業
【素材】
化学製品、建設資材、パッケージング、金属、鉱業など
ナスダック100は情報技術以外の業種が約50%であるのに対し、VGTは情報技術が100%を占めています。
新NISAの対象
QQQ | VGT | |
つみたて投資枠 | × | × |
成長投資枠 | ◯ | ◯ |
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
どちらも成長投資枠でのみ投資可能であり、つみたて投資枠は利用できません。
QQQ・VGTどっち?
QQQがおすすめ
どっちかで迷ったらQQQがおすすめです。
QQQは情報技術セクターの割合が高いものの、一般消費財やコミュニケーション・サービスなど、他の業種も含まれています。



一方で、VGTは100%情報技術セクターの企業で構成されており、特定の業種に偏りすぎるリスクがあります。
また、情報技術以外の業種も技術革新の影響を大きく受けると考えられ、アマゾンやテスラは一般消費財に分類されるものの、実際にはテクノロジーを活用している企業です。
このように、テクノロジーが他の業種にも浸透していることを考えると、QQQの方がより幅広い成長機会を取り込める可能性があります。
VGTは純粋に情報技術セクターに投資したい人には適していますが、リスク分散を考えるとQQQの方がバランスの取れた選択肢となるでしょう。
投資比率は小さく
投資比率は全体の10〜20%程度に抑えておくのが理想的です。
QQQとVGTはハイリスク・ハイリターンなETFであり、投資比率を大きくしすぎると、市場全体の不安定な動きに大きく影響を受け、リスクを過度に抱えることになりかねません。
この範囲内であれば、リスクをコントロールしつつ、成長性の高いテクノロジー株への投資恩恵を享受することができます。
投資信託・ETFの買い方
投資信託・ETFの買い方は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託・ETFを購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【SBI証券】
- ネット証券最大の1,300万口座突破
- 国内株式個人取引シェアNo.1
- 三井住友カードで投資信託のクレカ積立が可能
【楽天証券】
- ネット証券最大の1,300万口座突破
- 国内株式個人取引シェアNo.1
- 三井住友カードで投資信託のクレカ積立が可能
【マネックス証券】
- 高還元率のクレカ積立が魅力
- dカード、マネックスカードで投資信託のクレカ積立が可能
【三菱UFJ eスマート証券】
- auユーザーにおすすめ
- Pontaポイントが貯まる・使える
- 三菱UFJカードで投資信託のクレカ積立も可能



クレジットカードで積立するとポイントが還元されます。
②投資信託・ETFを購入する
投資信託の購入方法
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
ETFの購入方法
証券口座を開設したらETFを購入します。
ETFの注文方法は個別銘柄と同じですが、海外ETFに関しては「外国株式取引口座」の開設が必要な証券会社もあるので、国内ETFと海外ETFに分けて紹介します。



外国株式取引口座とは、外国株式や外国投資信託等を売買する際に開設が必要な口座のことです。
【国内ETF】
- SBI証券:「Webページにアクセス」→「国内株式」→「ETF・ETN」
- 楽天証券:「Webページにアクセス」→「国内株式」
- マネックス証券:「Webページにアクセス」→「商品・サービス」→「株式取引」
- 三菱UFJ eスマート証券:「Webページにアクセス」→「お取引」→「現物株式」
【海外ETF】
- SBI証券:
- 外国株式取引口座の開設が必要→外国株式取引口座開設方法
- 「Webページにアクセス」→「外国株式・海外ETF」→「海外ETF」
- 楽天証券:
- 外国株式取引口座の開設は不要
- 「Webページにアクセス」→「外国株式」→「海外ETF」
- マネックス証券:
- 外国株式取引口座の開設が必要→外国株式取引口座開設方法
- 「Webページにアクセス」→「商品・サービス」→「外国株」
- 三菱UFJ eスマート証券:
- 外国株式取引口座の開設が必要→外国株式取引口座開設方法
- 「Webページにアクセス」→「お取引」→「外国株式」
なお、米国ETFなどの海外ETFの購入方法として、「円貨決済」と「外貨決済」の2種類があり、外貨決済の方が低コストなので、外貨決済を選ぶと良いでしょう。
QQQ・VGTに関するQ&A


QQQはVGTの代わりになり得る?
代わりとまではいかないものの、そこまで大きな差はないでしょう。



QQQとVGTのトータルリターンを比較するとVGTの方がわずかに高い程度です。
QQQ | VGT | |
3ヶ月トータルリターン | -7.12% | -11.63% |
3年トータルリターン | 13.84% | 14.20% |
5年トータルリターン | 19.35% | 20.20% |
トータルリターンとは?
トータルリターンとは、「ETFの値上がり」+「分配金(配当金)」 を合計したリターンのことです。
ETFは価格(株価)が上がるだけでなく、定期的に分配金を支払います。
そのため、ETFの本当のリターンを知るには、価格の変動だけでなく、分配金も含めた「トータルリターン」を見ることが重要です。
QQQとVGTは時価総額加重平均型であるため、アップルやエヌビディア、マイクロソフトなどの巨大企業は自然と組み入れ比率が大きくなります。
その結果、個別銘柄の細かな違いよりも、これらの巨大企業のパフォーマンスが全体のリターンを左右しやすく、リターンの差は限定的です。
QQQやVGTに投資するリスクは?
情報技術セクターの低迷時には、大きな打撃を受ける可能性があります。



特にVGTは情報技術セクターに集中投資しているため、QQQよりも価格変動が激しくなる傾向があります。
QQQはナスダック100指数の構成銘柄に幅広い業種が含まれているため、VGTに比べるとリスク分散の効果が若干高いです。
しかし、それでも全体として情報技術セクターの影響を強く受ける点は変わらず、市場環境が悪化すると大きく値下がりするリスクがあります。
まとめ
今回はQQQとVGTの違いやどっちに投資すべきかについて解説しました。
- QQQ・VGTとは?
- QQQ・VGTの比較
- QQQ・VGTどっち?
- 投資信託・ETFの買い方
- QQQ・VGTに関するQ&A
どっちかで迷ったらQQQがおすすめです。
QQQは情報技術セクターの割合が高いものの、一般消費財やコミュニケーション・サービスなど、他の業種も含まれています。
また、情報技術以外の業種も技術革新の影響を大きく受けると考えられ、アマゾンやテスラは一般消費財に分類されるものの、実際にはテクノロジーを活用している企業です。
このように、テクノロジーが他の業種にも浸透していることを考えると、QQQの方がより幅広い成長機会を取り込める可能性があります。
VGTは純粋に情報技術セクターに投資したい人には適していますが、リスク分散を考えるとQQQの方がバランスの取れた選択肢となるでしょう。
なお、QQQやVGTなどの米国ETFに投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
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