本記事では、実際にマネックス証券を使っている私が、マネックス証券のメリット・デメリット、口座を開設する方法について解説します。
\マネックスカードで投信積立をすると最大1.1%ポイント還元/
マネックス証券の概要
売買手数料(課税口座) | 【投資信託】0円 【国内株】 取引毎手数料:55円~1,070円 一日定額手数料:550円~ 【外国株】 米国:約定代金×0.495% (最低手数料:0米ドル、手数料上限:22米ドル) 中国:約定代金×0.275% (最低手数料:49.5香港ドル、手数料上限:495香港ドル) 【米国ETF】 約定代金×0.495% (最低手数料:0米ドル、手数料上限:22米ドル) ※一部銘柄は実質無料(詳しくはこちら) |
売買手数料(新NISA口座) | 【投資信託】0円 【国内株・国内ETF】0円 【外国株】実質0円 ※全額キャッシュバックされます ※米国株は売却時に別途現地手数料がかかります 【米国ETF】実質0円 ※全額キャッシュバックされます |
投資信託 | 1,774本(2024年12月時点) |
夜間取引 | × |
IPO取扱実績 | 53社(2023年) |
取引所 | 東証、名証、福証、札証 |
外国株 | 米国、中国 |
スマホアプリ | マネックス証券アプリ マネックストレーダー株式 スマートフォン マネックストレーダー先物 スマートフォン マネックストレーダーFX スマートフォン マネックス証券 米国株 スマートフォン MONEX TRADER CRYPTO スマートフォン SNS型投資アプリ「ferci」 |
ポイント | マネックスポイント |
マネックス証券のメリット
マネックス証券のメリットは以下の5つ。
- 新NISAでの手数料が実質無料
- クレカ積立の還元率が高い
- マネックスポイントの用途が幅広い
- 米国ETFの手数料が無料になるサービスがある
- 取扱商品の種類が多い
①新NISAでの手数料が実質無料
マネックス証券では、新NISA(2024年1月1日以降に開設したNISA口座)での売買手数料が無料です。
NISA口座(非課税口座)とは?
証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。
なお、米国株(国内取引手数料)と中国株の売買手数料に加えて、ワン株(単元未満株)の売却手数料はキャッシュバック形式です。

購入時にはいったん手数料がかかりますが、後で全額キャッシュバックされます。
②クレカ積立の還元率が高い
マネックス証券では、マネックスカードまたはdカードを使って、投資信託を積み立て購入する「クレカ積立」ができます。
ポイント還元率はカードの種類や口座によって異なりますが、マネックスカードとdカードは最大1.1%と業界トップクラスの還元率を誇ります。



クレカ積立の上限額は月10万円までです。
【マネックスカードの還元率】
積立金額 | ポイント | 還元率
5万円以下 | 1.1% |
5万円超過~7万円以下 | 0.6% |
7万円超過~10万円以下 | 0.2% |
マネックスカードはマネックス証券の口座を開設した後に申し込むことができ、初年度の年会費は無料となっています。
次年度以降の年会費550円(税込)は、年間に1回以上の利用で無料になり、マネックスカードによる投資信託の積立もカード利用の対象です。
【dカードの還元率】
積立金額 | ポイント | 還元率
5万円以下 | 1.1% |
5万円超過~7万円以下 | 0.6% |
7万円超過~10万円以下 | 0.2% |
【dカード GOLDの還元率】
黒字:通常時、赤字:キャンペーン特典
積立金額 | 還元率 | |
課税口座 | NISA口座 | |
1,000円〜5万円以下 | 1.1%+0.9% | 1.1%+3.9% |
5万円超〜7万円以下 | 0.6%+1.4% | |
7万円超〜10万円以下 | 0.2+1.8% |
<課税口座の還元ポイントの計算方法>
- 1,000円〜5万円以下の場合:通常還元分が100円につき1ポイント、1,000円ごとに1ポイントたまり、さらにキャンペーン還元分が1,000円ごとに9ポイントたまります。
- 5万円超〜7万円以下の場合:通常還元分が1,000円ごとに6ポイントたまり、さらにキャンペーン還元分が14ポイントたまります。
- 7万円超〜10万円以下の場合:通常還元分が1,000円ごとに2ポイントたまり、さらにキャンペーン還元分が18ポイントたまります。
<NISA口座の還元ポイントの計算方法>
通常還元分が100円につき1ポイント、1,000円ごとに1ポイントたまり、さらキャンペーン還元分が1,000円ごとに39ポイントたまります。
【dカード PLUTINUMの還元率】
黒字:通常時、赤字:キャンペーン特典
課税口座 | NISA口座 | |||
積立額 | ||||
入会初年度 | 1,000円〜5万円以下 | 3.1%+6.9% | 3.1%+6.9% | |
5万円超〜7万円以下 | 2.6%+7.4% | |||
7万円超〜10万円以下 | 2.2%+7.8% | |||
入会2年目以降 | 毎月のショッピングご利用金額10万円未満(税込) | 1,000円〜5万円以下 | 1.1%+8.9% | 1.1%+8.9% |
5万円超〜7万円以下 | 0.6%+9.4% | |||
7万円超〜10万円以下 | 0.2%+9.8% | |||
毎月のショッピングご利用金額10万円以上20万円未満(税込) | 1,000円〜5万円以下 | 2.1%+7.9% | 2.1%+7.9% | |
5万円超〜7万円以下 | 1.6%+8.4% | |||
7万円超〜10万円以下 | 1.2%+8.8% | |||
毎月のショッピングご利用金額20万円以上(税込) | 1,000円〜5万円以下 | 3.1%+6.9% | 3.1%+6.9% | |
5万円超〜7万円以下 | 2.6%+7.4% | |||
7万円超〜10万円以下 | 2.2%+7.8% |
<課税口座の還元ポイントの計算方法(入会初年度の場合)>
- 1,000円〜5万円以下の場合:通常還元分が100円につき3ポイント、1,000円ごとに1ポイントたまり、さらにキャンペーン還元分が1,000円ごとに69ポイントたまります。
- 5万円超〜7万円以下の場合:通常還元分が100円ごとに2ポイント、1,000円ごとに6ポイントたまり、さらにキャンペーン還元分が74ポイントたまります。
- 7万円超〜10万円以下の部分:通常還元分が100円ごとに2ポイント、1,000円ごとに2ポイントたまり、キャンペーン還元分が78ポイントたまります
<NISA口座の還元ポイントの計算方法(入会初年度の場合)>
通常還元分が100円につき3ポイント、1,000円ごとに1ポイントたまり、さらにキャンペーン還元分が1,000円ごとに69ポイントたまります。
③マネックスポイントの用途が幅広い
マネックスポイントの用途は多岐にわたり、さまざまな場面で活用できます。
【マネックスポイントの用途】
- 株式の売買手数料に充当する
- 投資信託の買付に利用する
- 他社ポイントサービスに変換する
- 寄付に使う
- 投資関連書籍と交換する



他社ポイントサービスに変換する際の交換比率は以下の通りです。
dポイント | 1マネックスポイント=1dポイント |
Pontaポイント | 1マネックスポイント=1Pontaポイント |
Vポイント | 50マネックスポイント=50Vポイント |
nanacoポイント | 50マネックスポイント=50nanacoポイント |
amazon | 1マネックスポイント=amazonギフト券1円相当 |
WAONポイント | 100マネックスポイント=100WAONポイント |
ANAマイル | 1,000マネックスポイント=250マイル |
JALマイル | 1,000マネックスポイント=250マイル |
暗号資産 | 1マネックスポイント=1円(コインチェック取引アカウントを開設されている方のみ) |
また、貯めたポイントを1マネックスポイント=1円として、投資信託の買付や株式の売買手数料に使用することもできます。
ただ、マネックスポイントを投資信託の買付に利用できるのはスポット購入のみであり、積立購入には利用できないため、注意が必要です。
加えて、マネックス証券ではdポイントを利用できますが、株式の売買手数料には利用できず、投資信託のスポット購入にのみ利用可能です。
④米国ETFの手数料が無料になるサービスがある
マネックス証券には、「米国ETF買い放題プログラム」というサービスがあります。
このサービスは特定の米国ETFの現物買付手数料が無料になるというもので、購入時にはいったん手数料がかかりますが、後で全額キャッシュバックされます。
手数料が無料になる米国ETF
- バンガード・トータル・ストック・マーケット ETF(VTI)
- バンガード・S&P 500 ETF(VOO)
- バンガード・トータル・ワールド・ストック ETF(VT)
- バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ ETF(VWO)
- SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式 ETF(SPYD)
- iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)
- グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF (QYLD)
- グローバルX リチウム&バッテリーテック ETF(LIT)
- グローバルX サイバーセキュリティ ETF(BUG)
- グローバルX 自動運転&EV ETF(DRIV)
- グローバルX 米国優先証券 ETF(PFFD)
- グローバルX・S&P500・カバード・コール・ETF(XYLD)
- グローバルX 高配当・優良・米国株 ETF (QDIV)
- グローバルX AI&ビッグデータ ETF (AIQ)
- グローバルX ウラニウムETF(URA)
- グローバルX スーパーディビィデンド-世界株式 ETF(SDIV)
- インベスコ NASDAQ 100 ETF(QQQM)
- インベスコ NASDAQ ネクスト100 ETF(QQQJ)
- インベスコ NASDAQ フューチャー200 ETF(QQQS)
- インベスコ S&P 500 等ウェイト ETF(RSP)
- インベスコ ソーラー ETF(TAN)
米国ETFの中でもごく一部だけですが、本来かかる買付手数料が無料になるのはお得であり、コストを抑えて米国ETFを取引したい人にとっては最適です。
⑤取扱商品の種類が多い
マネックス証券は豊富な種類の金融商品を取り扱っています。
- 国内株式(ETF・ETN・REITを含む)
- 外国株(ETF含む)
- 投資信託
- 債券
- FX
- 暗号資産
- 先物・オプション
- IPO(新規公開株)
- 金・プラチナ
- ロボアドバイザー
- NISA
- iDeCo
- 私募ファンド
- 相続対策サービス
国内株や外国株、投資信託をはじめ、数多くの金融商品が取り扱われており、マネックス証券だけで様々な商品を選べます。



これから投資を始める方から、すでに投資経験のある方まで、幅広い層に適していると言えるでしょう。
マネックス証券のデメリット
マネックス証券のデメリットは以下の3つ。
- 国内株式の売買手数料が比較的高い
- NISA口座で米国株を購入するのが面倒
- 取り扱っている外国株式は米国と中国のみ
①国内株式の売買手数料が比較的高い
マネックス証券で国内株式を売買する場合、1注文の約定代金に応じて手数料が決まる「取引毎手数料コース」と、1日の約定代金の合計金額に応じて手数料が決まる「一日定額手数料コース」があります。
- 取引毎手数料コース
- 一日定額手数料コース
【取引毎手数料コース】
1注文の約定金額 | 売買 | 手数料
5万円以下 | 50円(税込55円) |
5万円超 10万円以下 | 90円(税込99円) |
10万円超 20万円以下 | 105円(税込115円) |
20万円超 50万円以下 | 250円(税込275円) |
50万円超 100万円以下 | 487円(税込535円) |
100万円超 150万円以下 | 582円(税込640円) |
150万円超 3,000万円以下 | 921円(税込1,013円) |
3,000万円超 | 973円(税込1,070円) |
【一日定額手数料コース】
1日の約定金額合計 | 売買手数料 |
100万円まで | 500円(税込550円) |
300万円まで | 2,500円(税込2,750円) |
600万円まで | 5,000円(税込5,500円) |
以降、300万円増えるごとに | 2,500円(税込2,750円)ずつ増加 |



取引毎手数料コースは、他社と比べてもトップレベルの低さです。
一方、一日定額手数料コースは、約定代金1日100万円まで550円、300万円まで2,750円、600万円まで5,500円で、以降300万円ごとに2,750円ずつ加算されます。
楽天証券の「いちにち定額コース」では、約定代金1日100万円まで0円、SBI証券の「インターネットコース」では、国内株式の売買手数料が一律0円です。
一日定額手数料コースの売買手数料は、他社が提供する同様のコースと比較すると、やや高めに設定されていると言えるでしょう。
ただ、マネックス証券では新NISA口座での売買手数料は無料なので、新NISAだけ利用する人には特に問題ありません。
②NISA口座で米国株を購入するのが面倒
一般的に、外国株を購入する際は円を外貨に換える「外貨決済」が利用されますが、マネックス証券のNISA口座で米国株を購入するには資金振替が必要で、手続きに手間がかかります。



マネックス証券のNISA口座で米国株を購入する手順は以下のとおりです。
- STEP1:銀行口座からマネックス証券の証券総合取引口座に日本円で入金
- STEP2:証券総合取引口座からマネックス証券の外国株取引口座に振り替える
- STEP3:外国株取引口座へログインし、同口座内で円を米ドルに振り替える
- STEP4:外国株取引口座内でNISA用米国株口座へ買付可能額を割り当てる
「円貨決済」であれば日本円で購入できますが、手数料が高くなるため、円を米ドルに交換してから購入するのがおすすめです。
③取り扱っている外国株式は米国と中国のみ
マネックス証券が取り扱っている外国株式は、米国株式と中国株式のみです。
米国株式と中国株式は多く取り扱われていますが、ヨーロッパや東南アジアなどの株式を取引することはできません。



米国、中国以外の国の株式も想定している場合は、マネックス証券以外の選択肢の検討が必要になります。
マネックス証券の口座を開設する方法
公式サイトにアクセスし、画面上の「口座開設」をタップします。
(NISA口座の年間投資枠の上限は360万円です)


『「オンライン口座開設」申込フォームへ』をタップします。


規定・同意書を確認した後にチェックボックにチェックを入れ、「申込に進む」をタップします。


メールアドレスを入力します。


届いたメールに記載されているURLをタップします。


個人情報を入力します。


本人確認書類を選択したら、表示された案内に従い本人確認を行なってください。


本人確認を行なったら口座情報を入力します。


特定口座に関してですが、特にこだわりがなければ「開設する(源泉徴収あり・配当金受入あり)」を選択すると良いでしょう。


NISA口座に関しては、「NISAを申し込む」または「NISA口座を開設したことがある・あとで申し込む・申し込まない」を選択してください。


入力が完了したら「口座開設のお申し込みありがとうございます」と表示されます。


また、登録したメールアドレス宛にメールが届きます。


数日すると口座開設完了のメールが届くので、「ログインID、ログインパスワード、取引パスワード・電話認証番号を照会する」をタップします。


お申し込み番号と個人情報を入力します。


ログインID、ログインパスワード、取引パスワード、電話認証番号が表示されます。


ログインID、ログインパスワードを入力します。


書面を確認し、「すべての書類を確認済み」をタップします。


チェックボックスのチェックを入れ、「確認」をタップします。


「初期設定を行う」をタップします。


この後は表示された案内に従い入力を行ってください。
すべての入力が完了すると、以下の画面が表示されます。


以上で口座開設は完了です。
マネックス証券に関するQ&A


マネックス証券が潰れたらどうなる?
マネックス証券が倒産しても、基本的に資産は全額返還されます。
金融商品取引法により、証券会社は顧客から預かった資産を自社の資産と分けて管理する「分割管理」の義務を課されているためです。
分別管理が適切に行われているかどうかは、金融庁の検査や日本証券業協会の監査によって厳しくチェックされています。
また、万が一証券会社が破綻し、分別管理が不十分だった場合に備えて、投資者保護基金による補償制度が設けられています。



補償額は1顧客あたり最大1,000万円までです。
預けた資産は、分別管理制度と投資者保護基金による補償制度によって守られているため、倒産について過度に心配する必要はないでしょう。
口座開設の審査にどれぐらいかかる?
口座開設の審査にかかる日数は申し込み方法により異なります。
- オンラインの場合:2〜3営業日程度
- 郵送の場合:1週間から10日程度
審査が完了すると、「総合証券取引口座開設完了のお知らせ」というメールが届きます。その後、個人情報の入力と初期設定を行えば、口座開設は完了です。



NISA口座を開設する際は、税務署での審査が必要になるため、さらに1~2週間ほどかかります。
口座開設の審査が通らないケースは?
口座開設の審査が通らない主なケースは以下のとおりです。
- 本人名義以外の申込
- 反社会的勢力である
- 国外に居住している
- 本人確認書類の不備
- 記入情報に誤りがある
反社会的勢力や本人名義以外の申込は、証券口座がマネーロンダリングや詐欺などの犯罪行為に悪用される恐れがあるため、口座開設ができません。
また、マネックス証券の口座を開設できるのは国内に在住している方のみであり、海外に居住している方は口座を開設できません。



本人確認書類の有効期限が切れている場合は本人確認書類に不備があるとみなされます。