
FANG+とは?
このような悩みに答えます。
- FANG+とは?
- FANG+の特徴
- FANG+の組入銘柄
- FANG+のリターン
- 投資信託の買い方
- FANG+に連動するおすすめの投資信託
FANG+とは?
名称 | FANG+ |
指数基準日 | 2014年9月19日 |
構成銘柄数 | 10 |
構成銘柄 | とりわけ大きな影響力と知名度をもつ少数の企業 |
指数の計算方法 | 株価をすべて足し合わせて除数で割る単純平均型 |
銘柄入れ替えの頻度 | 毎年12月 |
FANG+は、フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの頭文字をつなげた「FANG」に、以下の6社を加えた株価指数のことです。
- アップル
- エヌビディア
- クラウドストライク
- マイクロソフト
- ブロードコム
- サービスナウ
当初は中国企業のテンセントやバイドゥも構成銘柄として含まれていましたが、現在は米国企業のみで構成されています。
FANGの4銘柄は固定かと思われますが、残りの6銘柄については、今後も定期的に見直しや入れ替えが行われるでしょう。
主な特徴として、特に影響力と知名度の高い少数の企業で構成されている点が挙げられ、S&P500やナスダック100よりも高いパフォーマンスを示しています。


また、FANG+のもう1つの特徴として挙げられるのが、各銘柄が時価総額の大小に関係なく均等に組み入れられている点です。
構成銘柄がそれぞれ9~10%の割合で均等に配分されており、特定の銘柄に偏ることなく、バランスの取れた構成となっています。



こうしたユニークな構成により、FANG+はテクノロジー株や成長株に特化した投資指標として注目されています。
FANG+とナスダック100の違い
ナスダック100は、ナスダック(NASDAQ)に上場している企業のうち、金融業を除く上位100社から構成された株価指数です。
ナスダック全体とは異なり、ハイテク・IT関連の大手企業が多く含まれているため、米国のテクノロジー・IT企業を中心とした株価指数とも言えます。
FANG+ | ナスダック100 | |
銘柄数 | 10 | 100 |
構成銘柄 | とりわけ大きな影響力と知名度をもつ少数の企業のみ | ハイテク・IT関連の銘柄が中心 |
指数の計算方法 | 株価をすべて足し合わせて除数で割る単純平均型 | 株価の浮動株調整後の時価総額比率の加重平均方式 |
銘柄数と構成銘柄、指数の計算方法など全てが異なり、FANG+はとりわけ大きな影響力と知名度を持つ企業10社から構成されています。



以前は中国企業のテンセントとバイドゥが名を連ねていましたが、現在は米国企業のみです。
指数の計算方法は単純平均型であり、組み入れる比率はどの銘柄も一定ですが、ナスダック100は加重平均型なので、時価総額の大きい銘柄ほど組み入れる比率が大きくなります。
FANG+とマグニフィセント・セブンの違い
マグニフィセント・セブンは、米国の株式市場において特に注目されている7つの巨大テクノロジー企業のグループを指します。
マグニフィセント・セブンの構成銘柄
- アップル
- アマゾン
- アルファベット(グーグルの親会社)
- メタ・プラットフォームズ
- マイクロソフト
- テスラ
- エヌビディア
わずか7銘柄でありながらS&P500の時価総額の約3割を占め、日本の代表的な株価指数のTOPIX(東証株価指数)の時価総額を上回ります。
FANG+ | マグニフィセントセブン(M7) | |
銘柄数 | 10 | 7 |
構成銘柄 | とりわけ大きな影響力と知名度をもつ少数の企業のみ | 米国の株式市場において特に注目されている7つの巨大テクノロジー企業 |
指数の計算方法 | 株価をすべて足し合わせて除数で割る単純平均型 | なし |
FANG+とマグニフィセント・セブンの銘柄数、そして構成銘柄に大きな違いはなく、被っている銘柄も複数あります。
一方、指数の計算方法は異なり、マグニフィセント・セブンはそもそも株価指数ではないので、そのパフォーマンスを測定する標準的な計算方法も決まっていません。
FANG+とS&P500トップ10指数との違い
S&P500トップ10指数とは、S&P500指数の構成銘柄のうち、時価総額上位10社の株式で構成される株価指数です。
米国株式市場全体の動きを反映する指数として知られるS&P500ですが、その構成比率は、約500銘柄に均等に配分されているのではなく、時価総額の大きさに応じたものとなっています。
S&P500の上位10社の割合はS&P500全体の約37%を占めており、その上位10社に基づいて算出されるのがS&P500トップ10指数です。
S&P500トップ10指数の構成銘柄
- アップル
- アマゾン
- アルファベット(グーグルの親会社)
- メタ・プラットフォームズ
- マイクロソフト
- エヌビディア
- バークシャー・ハサウェイ
- ブロードコム
- イーライリリー
- JPモルガン
FANG+ | S&P500トップ10指数 | |
銘柄数 | 10 | 10 |
構成銘柄 | とりわけ大きな影響力と知名度をもつ少数の企業のみ | S&P500指数の構成銘柄のうち、時価総額上位10社 |
指数の計算方法 | 株価をすべて足し合わせて除数で割る単純平均型 | 株価の浮動株調整後の時価総額比率の加重平均方式 |
FANG+とS&P500トップ10指数の銘柄数、そして構成銘柄はほぼ同じで、被っている銘柄も複数あります。
一方、計算方法は異なり、FANG+は単純平均型で、組み入れる比率はどの銘柄も一定であるのに対し、S&P500トップ10指数は時価総額加重平均型です。
FANG+の特徴
FANG+の特徴は以下の3つ。
- 高成長ポテンシャル
- 技術革新を牽引
- 競争優位性が高い
①高成長ポテンシャル
FANG+は過去数年間で驚異的な成長を遂げており、今後もその成長が期待されています。
以下の表は、2019年から2023年までのS&P500、ナスダック100、FANG+のリターンを比較したものです。
S&P500 | ナスダック100 | FANG+ | |
2019年 | 20.9% | 27% | 39.6% |
2020年 | 16.8% | 21.8% | 85.6% |
2021年 | 18.6% | 22.8% | 31.3% |
2022年 | 11.5% | 15.5% | -31.4% |
2023年 | 11.2% | 15.1% | 110.2% |
平均 | 15.8% | 20.44% | 47.06% |
S&P500やナスダック100も成長率が高い株価指数ですが、それ以上の勢いで上昇していることが分かります。
これらの企業は技術革新、グローバルな市場展開、新しいビジネスモデルの導入などを通じて持続的な成長を目指しています。
②技術革新を牽引
FANG+企業はそれぞれの業界で技術革新を牽引しています。
【主な技術革新】
- 人工知能(AI)
- クラウドコンピューティング
- 自動運転技術
- デジタルメディア・コンテンツ配信



先進技術に対する投資は成長を後押ししています。
③競争優位性が高い
FANG+企業はそれぞれの市場で強力な優位性を持っています。
【FANG+企業が市場で優位性を持つ主な要因】
- 強力なブランド力:消費者に広く認知され、信頼を獲得
- 大規模なデータベース:多くのユーザーを抱え、ネットワーク効果を生み出す
- 広範な市場シェア:各市場で大きなシェアを持ち、競争力を発揮
- 技術的優位性:先進的な技術を活用し、高性能な製品やサービスを提供
- 強力な財政基盤:大規模な投資が可能な豊富な資金力を保有
- エコシステムの構築:複数の製品やサービスを通じて、ユーザーに一貫した便利な体験を提供
これらの要素が相互に作用し、市場での競争力を維持・強化しています。
この優位性により、FANG+企業は持続的な成長と収益性を実現しているのです。
FANG+の組入銘柄
FANG+の組入銘柄は以下のとおり。
銘柄 | 業種 | 比率 |
エヌビディア | 情報技術 | 10.0% |
クラウドストライク | 情報技術 | 9.9% |
ブロードコム | 情報技術 | 9.9% |
メタ・プラットフォームズ | コミュニケーション・サービス | 9.8% |
アップル | 情報技術 | 9.6% |
アルファベット | コミュニケーション・サービス | 9.5% |
ネットフリック | コミュニケーション・サービス | 9.5% |
アマゾン | 一般消費財・サービス | 9.4% |
マイクロソフト | 情報技術 | 9.2% |
サービスナウ | 情報技術 | 9.2% |
FANG+のリターン
リターンとは、ある期間における増減率を示す指標のことで、年リターンが3%であれば1年間で3%増加、年利リターンが-3%であれば3%減少したという意味です。
FANG+のリターンは以下のとおり。
- 2014年:5.5%
- 2015年:30.3%
- 2016年:11.3%
- 2017年:53.3%
- 2018年:-11.8%
- 2019年:40.8%
- 2020年:87.4%
- 2021年:32.3%
- 2022年:-30.9%
- 2023年:111.8%
FANG+のリターンは変動が大きく、過去10年間の平均リターンは26.6%です。
投資信託の買い方
投資信託の買い方は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託を積立購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
多くのネット証券ではNISA口座での取引手数料が無料になったので、使用するクレジットカードによって証券口座を選ぶと良いでしょう。
NISA口座(非課税口座)とは?
証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。
三井住友カード利用者 | SBI証券 >> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 |
楽天カード利用者 | 楽天証券 >> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 |
au PAY カード利用者 | 三菱UFJ eスマート証券 >> 三菱UFJ eスマート証券のメリット・デメリットについて解説 |
dカードまたは上記3つ以外のカード利用者 | マネックス証券 >> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説 |



クレジットカードで積立するとポイントが還元されます。
なお、マネックス証券のポイント還元率は1.1%とトップクラスの還元率を誇ります。
三井住友カードや楽天カード、au PAY カードを持っていない方は、マネックスカードを作成してマネックス証券を利用すると良いでしょう。
②投資信託を積立購入する
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
FANG+に連動するおすすめの投資信託
iFreeNEXT FANG+インデックスは、2018年から運用が開始された投資信託です。
大和アセットマネジメントが運用しており、目標とする指数はニューヨーク証券取引所が算出する「NYSE FANG+指数」です。



急成長を遂げるこれらの企業のパフォーマンスを反映することで高い成長が期待されています。
なお、国内でFANG+に直接投資できる投資信託は、このiFreeNEXT FANG+インデックスのみとなっています。
まとめ
今回はFANG+について解説しました。
- FANG+とは?
- FANG+の特徴
- FANG+の組入銘柄
- FANG+の利回り
- 投資信託の買い方
- FANG+に連動するおすすめの投資信託