
オルカンとVTの違いは?どっちに投資すべき?
このような悩みに答えます。
- オルカンとVTの違い
- オルカンとVTの比較
- オルカンとVTどっち?
- オルカンとVT両方はあり?
- 投資信託・ETFの買い方
- オルカン・VTに関するQ&A
オルカンとVTは先進国と新興国の株式に幅広く投資できるものの、構成銘柄と銘柄数が異なります。
オルカンは大型株・中型株のみで約3,000銘柄、VTは小型株も含み約9,000銘柄に投資しています。
結論から言うと、最低購入金額が低く、分配金が自動で再投資されるオルカンがおすすめです。
本記事では、オルカンとVTの違いやどっちに投資すべきかについて詳しく解説します。
なお、オルカンやVTに投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【おすすめのネット証券】
三井住友カード利用者 | SBI証券 >> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 |
楽天カード利用者 | 楽天証券 >> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 |
au PAY カード、三菱UFJカード利用者 | 三菱UFJ eスマート証券 >> 三菱UFJ eスマート証券のメリット・デメリットについて解説 |
dカードまたは上記4つ以外のカード利用者 | マネックス証券 >> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説 |
オルカンとVTの違い
オルカン | VT | |
目標とする株価指数 | ACWI | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント | バンガード |
(投資信託やETFが得た収益の一部として支払われるお金) | 分配金あり | なし |
取引時間 | 1日1回 | リアルタイム |
最小購入数量 | 100円〜 | 数万円〜 |
売買方法 | 証券会社や銀行から直接購入 | 株式と同様に投資家同士が直接売買 |
大きく異なる点は目標とする株価指数で、オルカンは「ACWI」、VTは「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」を目標としています。
ACWIとFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの違いは?
ACWI | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | |
国・地域 | 先進国:23ヵ国 新興国:24ヵ国 | 先進国:25ヵ国 新興国:24ヵ国 |
構成銘柄 | 大型株、中型株 | 大型株、中型株、小型株 |
銘柄数 | 約3,000 | 約9,000 |
ACWIは、大型株と中型株のみで構成され、銘柄数は約3,000ほど。
FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスは、大型株と中型株に加えて時価総額が小さい小型株も含み、銘柄数は約9,000です。
ただ、どちらのインデックスも先進国と新興国の株式に幅広く投資できる点は共通しています。
また、目標とする株価指数以外にも以下の4点が異なります。
【分配金】
- オルカン:基本的に分配金を支払わず、自動で再投資する
- VT:定期的に分配金を支払う
【取引時間】
- オルカン:リアルタイムでの購入は不可。1日1回計算される基準価額で購入・売却が行われる
- VT:市場が開いてる間にリアルタイムで購入可能
【最小購入数量】
- オルカン:100円程度から購入可能
- VT:購入するには最低でも数万円が必要
【売買方法】
- オルカン:証券会社や銀行から直接購入可能
- VT:株式と同様に証券会社を通じて投資家同士が直接売買
オルカンとVTの比較
構成国
組入上位10ヵ国は以下のとおり。
オルカン | VT | ||
---|---|---|---|
米国 | 63.4% | 米国 | 62.7% |
日本 | 4.8% | 日本 | 5.8% |
イギリス | 3.4% | イギリス | 3.5% |
カナダ | 2.7% | 中国 | 3.4% |
フランス | 2.6% | カナダ | 2.7% |
スイス | 2.2% | フランス | 2.3% |
ドイツ | 2.2% | ドイツ | 2.2% |
ケイマン諸島 | 2.0% | インド | 2.2% |
インド | 1.9% | スイス | 2.1% |
台湾 | 1.7% | 台湾 | 1.9% |
構成国はどちらもほとんど同じです。
組入銘柄
組入上位10銘柄は以下のとおり。
オルカン | VT | ||
---|---|---|---|
アップル | 4.2% | アップル | 3.8% |
エヌビディア | 3.5% | マイクロソフト | 3.2% |
マイクロソフト | 3.5% | エヌビディア | 2.9% |
アマゾン | 2.4% | アマゾン | 2.1% |
メタ・プラットフォームズ | 1.6% | メタ・プラットフォームズ | 1.5% |
アルファベット A | 1.4% | アルファベット A | 1.1% |
テスラ | 1.0% | バークシャー・ハサウェイ | 1.0% |
ブロードコム | 1.0% | ブロードコム | 0.9% |
TSMC | 0.9% | アルファベット C | 0.9% |
バークシャー・ハサウェイ | 0.9% | テスラ | 0.8% |
どちらもほぼ同じ銘柄で構成されています。
純資産額
純資産総額は組み入れられている株式や債券など資産の時価総額のことで、投資信託の規模を表します。
純資産総額が多いほど多くの人から投資されていることを意味します。
オルカン | VT |
5兆3846億円 | 6兆1623億円 |
- オルカン:2025年3月時点時点
- VT:2025年3月時点。1ドル=150円で計算
純資産額はVTの方が大きいです。
手数料
オルカン | VT | |
購入時手数料 | 無料 | 買付手数料が発生 |
信託財産留保額 | 無料 | なし |
信託報酬 | 0.05775% | 0.06% |
その他 | 0.03% | |
実質コスト | 0.08775% | 0.06% + 買付手数料 |
各手数料の詳細
【購入時手数料】
購入時手数料は、投資信託を購入する際に発生する手数料です。
この手数料は購入時に一括で支払うもので、販売会社によって設定された割合に基づいて計算されます。
購入時手数料は一般的にパーセンテージで表され、最近ではノーロードと呼ばれる購入時手数料が無料の投資信託も増えています。
【信託財産留保額】
信託財産保留額は、途中で投資信託を抜ける解約料のようなものです。
たとえば信託財産保留額0.3%の投資信託を1万円で売却したら、30円が差し引かれて9,970円が戻ってきます。
【信託報酬】
信託報酬は毎日発生し、投資信託の純資産から日割りで引かれる形になります。
例えば、信託報酬が年率1%の投資信託に10万円投資したら、信託報酬は以下のようになります。
【信託報酬が年率1%の投資信託に10万円投資した場合】
- 1年間で発生する信託報酬:約1,100円(10万円×1.0%+消費税)
- 毎日発生する信託報酬:約3円(1,100÷365+消費税)



この額が純資産から差し引かれます。
なお、信託報酬は自動的に差し引かれるため、投資家が直接支払うことはありません。
【その他】
購入時手数料や信託財産留保額、信託報酬以外の費用は「その他」に分類されます。



その他の費用は一定ではなく、時期や運用状況、市場の動向によって変動します。
また、その他の費用は「隠れコスト」とも呼ばれ、通常の購入時手数料や信託報酬とは異なり、表立って見えないことが多いです。
そのため、交付目論見書や交付運用報告書といった公式な書類を確認しなければ詳細を把握できない場合があります。
買付手数料を除くと、手数料はVTの方が低いです。
VTは人気のETFであるため、大手ネット証券では買付手数料が無料であることが多いです。
リターン
オルカン | VT | |
2018年 | -7.50% | -9.67% |
2019年 | 26.8% | 26.80% |
2020年 | 9.0% | 16.74% |
2021年 | 32.7% | 18.25% |
2022年 | -5.6% | -18.00% |
2023年 | 30.4% | 21.90% |
平均 | 14.30% | 9.34% |
リターンとは?
リターンとは、ある期間における増減率を示す指標です。
年リターンが3%であれば1年間で3%増加、年利リターンが-3%であれば3%減少したという意味です。
リターンはオルカンの方が高いです。
新NISAの対象
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
オルカン | ◯ | ◯ |
VT | × | ◯ |
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
オルカンはつみたて投資枠と成長投資枠の対象ですが、VTは成長投資枠のみ対象です。
オルカンとVTどっち?
オルカンがおすすめ
オルカンとVTどっちかで迷ったら、オルカンがおすすめです。
オルカンをおすすめする理由は以下の4つ。
- 手数料・リターンが大して変わらない
- 手軽に購入可能
- 分配金が自動で再投資される
- 年間投資枠が無駄に減らない
①手数料・リターンが大して変わらない
手数料について比較すると、VTの方が若干優れています。
しかし、オルカンも同様に広範囲な地域に分散投資を行い、リターンや手数料の面で大きな差はありません。
一般的に、投資信託はETFと比べてコストが高い傾向がありますが、オルカンはVTと同等の水準を保っていると言えます。
②手軽に購入可能
オルカンは、わずか100円から投資を始められるため、初心者でも手軽に購入可能です。
少額からスタートできるので、リスクを抑えながら、徐々に投資に慣れていくことができます。
一方、VTは購入時に数万円のまとまった資金が必要で、さらに円からドルへの通貨変換も行わなければなりません。



オルカンの手軽さに対して、VTは少しハードルが高いと言えるでしょう。
③分配金が自動で再投資される
VTでは、定期的に分配金が支払われる仕組みがあり、投資家は分配金を受け取れます。
ただ、受け取った分配金は総合課税または申告分離課税の対象となり、毎回課税されるため、手取りの分配額は税金が差し引かれた金額となります。



NISA口座を利用している場合、分配金に対して課税されません。
また、ETFには分配金を再投資する仕組みがなく、受け取った分配金を再度投資に回すには、毎回手動でETFを買い付ける必要があります。
一方、オルカンでは分配金が自動的に再投資されるため、基本的に分配金を受け取ることはなく、課税も発生しません。
投資を長期的に行いたい場合や、複利の効果を最大限に活かしたい場合、オルカンのような分配金再投資型の投資信託は大きな利点となります。
④年間投資枠が無駄に減らない
オルカンでは分配金が自動で再投資されますが、VTでは分配金が投資家に一度返されます。
この際、ETFから得られた分配金を再投資することもできますが、再投資するとその分だけ新NISAの年間投資枠が減ってしまいます。
NISA口座とは?
証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。
新NISAでの年間投資額は360万円と決まっているため、長期投資前提の場合は受け取った分配金を再投資すると効率が悪くなってしまいます。



オルカンは基本的に分配金を支払わず、自動で再投資されるので、年間投資枠が無駄に減ることはありません。
VTを選ぶのもあり
基本的にはオルカンがおすすめですが、以下の場合はVTを選ぶと良いでしょう。
- 全世界株式に投資しつつ分配金を得たい
- NISA口座ではなく課税口座で運用する
全世界の株式に分散投資をしつつ、定期的に分配金を受け取りたい方には、VTが適しています。
VTは分配金が支払われる仕組みになっているため、投資によるリターンを実感しやすく、資産を現金として受け取ることで、定期的な収益を確保したい方に向いています。



VTの分配利回りは1.5〜2.0%程度です。
また、NISA口座では年間投資額が決まっており、受け取った分配金を再投資するとその分だけ非課税枠が減りますが、課税口座にはそのような制限がありません。
そのため、非課税枠を効率的に活用して長期積立を行いたい場合、VTのように分配金を支払うETFは課税口座で運用した方が合理的でしょう。
オルカンとVT両方はあり?
オルカンとVT両方持つ必要はありません。
目標としている株価指数は異なりますが、どちらも全世界に投資できる投資信託であるという点に変わりはありません。



このため、実際には投資対象がほぼ同じであり、分散効果を期待することは難しいでしょう。
また、投資信託を保有することにより手数料が発生しますが、複数の投資信託を保有することでそのコストがさらに増加することは避けたいところです。
複数の投資信託を保有することで、それぞれの手数料がかさみ、結果的に全体の投資効率が低下する可能性があります。
以上の理由から、オルカンかVTのどちらか一方を選択するだけで十分であり、どちらを選んでも全世界に幅広く投資することが可能です。
これにより、コストを抑えつつ、シンプルで効果的なポートフォリオを構築することができるでしょう。
投資信託・ETFの買い方
投資信託・ETFの買い方は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託・ETFを購入する
①証券口座を開設する
投資信託・ETFを購入するには証券口座を開設する必要があります。
多くのネット証券ではNISA口座での取引手数料が無料になったので、使用するクレジットカードによって証券口座を選ぶと良いでしょう。
NISA口座(非課税口座)とは?
証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。
三井住友カード利用者 | SBI証券 >> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 |
楽天カード利用者 | 楽天証券 >> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 |
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クレジットカードで積立するとポイントが還元されます。
なお、マネックス証券のポイント還元率は1.1%とトップクラスの還元率を誇ります。
三井住友カードや楽天カード、au PAY カードを持っていない方は、マネックスカードを作成してマネックス証券を利用すると良いでしょう。
②投資信託・ETFを購入する
投資信託の購入方法
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
ETFの購入方法
証券口座を開設したらETFを購入します。
ETFの注文方法は個別銘柄と同じですが、海外ETFに関しては「外国株式取引口座」の開設が必要な証券会社もあるので、国内ETFと海外ETFに分けて紹介します。



外国株式取引口座とは、外国株式や外国投資信託等を売買する際に開設が必要な口座のことです。
【国内ETF】
- SBI証券:「Webページにアクセス」→「国内株式」→「ETF・ETN」
- 楽天証券:「Webページにアクセス」→「国内株式」
- マネックス証券:「Webページにアクセス」→「商品・サービス」→「株式取引」
- 三菱UFJ eスマート証券:「Webページにアクセス」→「お取引」→「現物株式」
【海外ETF】
- SBI証券:
- 外国株式取引口座の開設が必要→外国株式取引口座開設方法
- 「Webページにアクセス」→「外国株式・海外ETF」→「海外ETF」
- 楽天証券:
- 外国株式取引口座の開設は不要
- 「Webページにアクセス」→「外国株式」→「海外ETF」
- マネックス証券:
- 外国株式取引口座の開設が必要→外国株式取引口座開設方法
- 「Webページにアクセス」→「商品・サービス」→「外国株」
- 三菱UFJ eスマート証券:
- 外国株式取引口座の開設が必要→外国株式取引口座開設方法
- 「Webページにアクセス」→「お取引」→「外国株式」
なお、米国ETFなどの海外ETFの購入方法として、「円貨決済」と「外貨決済」の2種類があり、外貨決済の方が低コストなので、外貨決済を選ぶと良いでしょう。
オルカン・VTに関するQ&A


オルカンと楽天VTどっち?
オルカンと楽天VTどっちかで迷ったら、オルカンがおすすめです。
純資産額はどちらも十分に大きいですが、比較するとオルカンの方がかなり大きいです。
手数料の低さもオルカンの強みで、投資信託では信託報酬が運用コストとしてかかりますが、これが低いほど長期的に見たときのコストが軽減されます。
オルカンは楽天VTより信託報酬が低く設定されているため、手数料の負担を抑えつつ、長期的な運用益を効率よく狙うことが可能です。
また、過去の運用実績を見てみると、リターンは楽天VTの方が若干高いですが、その差は非常にわずかで、ほとんど気にする必要はありません。
どちらの投資信託も世界経済全体の成長に連動しているため、長期的には同じようなリターンが期待できます。
総合的に見ると、特にこだわりがなければ、純資産額の大きさや手数料の低さといった要素から、オルカンを選ぶと良いでしょう。
詳しくは「【徹底比較】オルカンと楽天VTの違いは?どっちに投資すべき?」をご覧ください。
オルカンと楽天オルカンどっち?
オルカンと楽天オルカンどっちかで迷ったら、オルカンがおすすめです。
信託報酬は楽天オルカンの方が低いですが、2023年10月27日に運用が開始されたばかりであり、運用実績がまだありません。
一方、オルカンはすでに5年以上にわたって業界最低水準の低コストを維持し続けており、運用実績が非常に豊富です。
純資産総額は国内の投資信託の中で2番目に大きく、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year」では2019年から2023年まで5年連続で第1位に輝いています。
運用実績が豊富で、多くの投資家から支持を得ているオルカンは、リスクを抑えつつ安定した成長を期待できる無難な選択と言えるでしょう。
ただ、楽天証券を利用している場合、楽天オルカンに投資することで投信残高に応じたポイント還元が受けられる点が大きな魅力です。
楽天証券の利用者であれば、こうしたポイント還元を考慮して楽天オルカンへの投資を検討するのも選択肢の1つです。
詳しくは「【徹底比較】オルカン(eMAXIS Slim)と楽天オルカンの違いは?どっちに投資すべき?」をご覧ください。
オルカンとSBI全世界(雪だるま)どっち?
オルカンとSBI全世界株式で迷った場合、どちらでも良いですが、どっちか一方を選ぶならオルカンがおすすめです。
オルカンとSBI全世界株式のリターンを比較すると、オルカンの方がわずかに高くなっていますが、その差はほとんどありません。
SBI全世界株式には小型株が含まれている点が特徴ですが、小型株が全体の投資リターンに与える影響は限定的です。
さらに、小型株が大きく成長した場合、その企業はやがて中型株、大型株へと移行し、最終的にはオルカンにも組み入れられます。
ただ、どちら投資信託も長期的な資産形成に適していますが、オルカンの方がわずかに手数料が低く、過去のリターン実績も良好です。
少しでも効率よく資産を増やしたいと考えるのであれば、コストとリターン面で有利なオルカンを選ぶのが合理的でしょう。
詳しくは「【徹底比較】オルカンとSBI全世界株式(雪だるま)どっちに投資すべき?」をご覧ください。
まとめ
今回はオルカンとVTの違いやどっちに投資すべきかについて解説しました。
- オルカンとVTの違い
- オルカンとVTの比較
- オルカンとVTどっち?
- オルカンとVT両方はあり?
- 投資信託・ETFの買い方
- オルカン・VTに関するQ&A
オルカンとVTどっちかで迷ったら、オルカンがおすすめです。
リターンや手数料について比較すると、VTの方が若干優れていますが、大きな差はありません。
オルカンは、わずか100円から投資を始められるため、リスクを抑えながら徐々に投資に慣れていくことができます。
また、オルカンでは分配金が自動的に再投資されるため、基本的に分配金を受け取ることはなく、課税も発生しません。
この際、NISA口座の非課税枠(年間360万円)が減らずに済むため、長期的な運用効率も向上しやすくなります。
ただ、全世界株式に投資しつつ分配金を得たい、課税口座で運用する、などの場合はVTが適しています。
資産状況や投資目的と照らし合わせ、自分に合った投資先を選ぶと良いでしょう。
なお、オルカンやVTに投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【おすすめのネット証券】
三井住友カード利用者 | SBI証券 >> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 |
楽天カード利用者 | 楽天証券 >> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 |
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