
オルカンの銘柄入れ替えの頻度や方法は?
このような悩みに答えます。
- オルカンとは?
- オルカンの仕組み
- オルカンの銘柄入れ替え
- オルカンの過去の銘柄入れ替え
- オルカンの銘柄入れ替えに関するQ&A
オルカンは、MSCIコクサイ・インデックスとMSCIエマージング・マーケット・インデックス、そしてMSCIジャパン・インデックスに投資します。
これらの指数は、MSCI社によって年4回(2月、5月、8月、11月)定期的に見直しが行われ、構成銘柄の入れ替えや比率が調整されます。
そのため、オルカンの運用先である各国・地域の株式銘柄も、MSCI社の見直しタイミングに合わせて変更されることになります。
本記事では、オルカンの銘柄入れ替えの頻度やその方法について詳しく解説します。
なお、オルカンを購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
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オルカンとは?
名称 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
分類 | インデックス |
目標とする指数(ベンチマーク) | ACWI |
純資産額 | 5兆3846億円 |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬(運用管理費用) | 0.05775% |
成長投資枠対象 | ◯ |
つみたて投資枠対象 | ◯ |
販売会社 | ネット証券、総合証券、銀行など |
オルカンは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託です。
全世界株価指数「ACWI」に連動するインデックスファンドで、先進国(23ヵ国)・新興国(24ヵ国)の株式約3,000銘柄で構成されています。


人気・知名度が高く、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year」では5回連続(2019年〜2023年)で第1位に輝いています。
そんなオルカンは、強い国には多く投資して弱い国には少なく投資する「時価総額加重平均」を用いています。
現在は米国が全体の64.2%を占め、日本は5.0%、イギリスは3.3%となっていますが、新興国がさらに成長すれば比率は大きく変わります。
オルカンの仕組み
オルカンの目標とする株価指数は「ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)」ですが、実はACWIに直接投資していません。
下記の画像の通り、外国株、新興国株、日本株の3つのマザーファンドに投資しながら、ACWIの成績を目指しています。
マザーファンドとは?
【マザーファンド】
マザーファンドとは、実際に投資を行うための主となるファンドです。マザーファンドは株式や債券などの具体的な資産に投資し、その運用成果を生み出します。各ベビーファンドから集められた資金を一括して投資し、効率的に運用する役割を担っています。
【ベビーファンド】
ベビーファンドとは、投資家から資金を集め、マザーファンドに投資するファンドです。ベビーファンド自体は資産運用を直接行うのではなく、集めた資金をマザーファンドに投資し、マザーファンドの運用成果を反映させる仕組みです。投資家に提供される投資信託はベビーファンドであり、投資信託の購入者はベビーファンドを通じてマザーファンドに間接的に投資しています。


マザーファンド名 | 目標とする株価指数 | 組入比率 |
外国株式インデックスマザーファンド | MSCIコクサイ・インデックス | 84.5% |
新興国株式インデックスマザーファンド | MSCIエマージング・マーケット・インデックス | 10.0% |
日本株式インデックスマザーファンド | MSCIジャパン・インデックス | 5.5% |
オルカンの銘柄入れ替え
オルカンの銘柄入れ替えは年4回
オルカンは、MSCIコクサイ・インデックスとMSCIエマージング・マーケット・インデックス、そしてMSCIジャパン・インデックスに投資します。
これらの指数は、MSCI社によって年4回(2月、5月、8月、11月)定期的に見直しが行われ、構成銘柄の入れ替えや比率が調整されます。
そのため、オルカンの運用先である各国・地域の株式銘柄も、MSCI社の見直しタイミングに合わせて変更されることになります。



つまり、「オルカンの銘柄=MSCI社の銘柄入れ替え」ということです。
これにより、投資家は個別銘柄の選定や入れ替えを自ら行うことなく、世界中の市場動向に応じた分散投資を継続的に享受することができます。
例外的に銘柄が入れ替えられる場合もある
MSCIの株価指数は、年4回(2月、5月、8月、11月)定期的に見直しが行われます。
ただ、以下のような場合は定期スケジュールを待たずに、臨時で指数の構成銘柄から除外されることがあります。
【例外的に構成銘柄が除外されるケース】
- 合併や買収、スピンオフ、倒産、企業再編
- 時価総額の33%以上が減少
- 倒産、会社更生法適用申請等
- 再開の見通しの立たない売買停止
- 浮動株(市場で取引できる株)や外国人投資可能株の減少
参考:MSCI指数ハンドブック



このような柔軟な対応は、指数の正確性と健全性を保つために重要です。
オルカンの過去の銘柄入れ替え
2024年2月
国名 | 追加数 | 除外数 | 増減 |
オーストラリア | 1 | 1 | 0 |
日本 | 1 | 8 | -7 |
香港 | 0 | 3 | -3 |
マレーシア | 2 | 1 | +1 |
台湾 | 0 | 1 | -1 |
韓国 | 2 | 5 | -3 |
タイ | 0 | 3 | -3 |
インド | 5 | 0 | +5 |
中国 | 5 | 66 | -61 |
シンガポール | 0 | 1 | -1 |
スペイン | 0 | 2 | -2 |
フランス | 1 | 0 | +1 |
ドイツ | 0 | 2 | -2 |
トルコ | 1 | 2 | -1 |
サウジアラビア | 1 | 2 | -1 |
ポーランド | 0 | 1 | -1 |
アメリカ | 4 | 2 | +2 |
カナダ | 0 | 1 | -1 |
ブラジル | 1 | 0 | +1 |
2024年5月
国名 | 追加数 | 除外数 | 増減 |
オーストラリア | 1 | 1 | 0 |
日本 | 1 | 15 | -14 |
香港 | 0 | 2 | -2 |
ニュージランド | 0 | 1 | -1 |
インドネシア | 1 | 2 | -1 |
フィリピン | 0 | 1 | -1 |
台湾 | 2 | 3 | -1 |
韓国 | 3 | 4 | -1 |
タイ | 0 | 3 | -3 |
インド | 13 | 3 | +10 |
中国 | 10 | 56 | -46 |
シンガポール | 0 | 5 | -5 |
スペイン | 1 | 1 | 0 |
フランス | 0 | 1 | -1 |
ドイツ | 1 | 0 | +1 |
オランダ | 1 | 0 | +1 |
スウェーデン | 1 | 0 | +1 |
イギリス | 0 | 4 | -4 |
サウジアラビア | 1 | 0 | +1 |
ポーランド | 0 | 1 | -1 |
エジプト | 1 | 1 | 0 |
アメリカ | 4 | 15 | -11 |
ブラジル | 1 | 2 | -1 |
2024年8月
国名 | 追加数 | 除外数 | 増減 |
オーストラリア | 0 | 1 | -1 |
日本 | 1 | 6 | -5 |
香港 | 0 | 1 | -1 |
マレーシア | 1 | 0 | +1 |
インドネシア | 0 | 1 | -1 |
台湾 | 0 | 1 | -1 |
韓国 | 1 | 1 | 0 |
タイ | 0 | 4 | -4 |
インド | 7 | 1 | +6 |
中国 | 2 | 60 | -58 |
ベルギー | 0 | 1 | -1 |
スイス | 1 | 0 | +1 |
デンマーク | 0 | 1 | +1 |
フランス | 0 | 1 | -1 |
ドイツ | 0 | 1 | -1 |
スウェーデン | 1 | 0 | +1 |
イギリス | 0 | 2 | -2 |
ギリシャ | 0 | 1 | -1 |
トルコ | 0 | 1 | +1 |
サウジアラビア | 1 | 0 | +1 |
ポーランド | 1 | 0 | +1 |
UAE | 1 | 0 | +1 |
アメリカ | 1 | 9 | -8 |
カナダ | 0 | 2 | -2 |
メキシコ | 1 | 0 | +1 |
チリ | 0 | 1 | -1 |
ブラジル | 6 | 2 | +4 |
2024年11月
国名 | 追加数 | 除外数 | 増減 |
オーストラリア | 0 | 3 | -3 |
日本 | 1 | 8 | -7 |
ニュージーランド | 1 | 1 | 0 |
台湾 | 2 | 1 | +1 |
韓国 | 1 | 7 | -6 |
タイ | 0 | 1 | -1 |
インド | 5 | 0 | +5 |
中国 | 4 | 20 | -16 |
シンガポール | 1 | 0 | +1 |
スイス | 0 | 1 | -1 |
オランダ | 1 | 0 | +1 |
イタリア | 2 | 0 | +2 |
オーストリア | 0 | 1 | -1 |
スウェーデン | 1 | 2 | -1 |
イギリス | 1 | 0 | +1 |
トルコ | 0 | 1 | -1 |
南アフリカ | 0 | 1 | -1 |
アメリカ | 2 | 4 | -2 |
カナダ | 0 | 1 | -1 |
メキシコ | 0 | 2 | -2 |
ブラジル | 0 | 3 | -3 |
2025年2月
国名 | 追加数 | 除外数 | 増減 |
オーストラリア | 0 | 6 | -6 |
日本 | 1 | 9 | -8 |
ニュージーランド | 1 | 1 | 0 |
マレーシア | 0 | 2 | -2 |
インドネシア | 0 | 3 | -3 |
フィリピン | 0 | 2 | -2 |
台湾 | 2 | 2 | 0 |
韓国 | 0 | 11 | -11 |
タイ | 0 | 2 | -2 |
インド | 1 | 1 | 0 |
中国 | 8 | 20 | -12 |
ベルギー | 0 | 2 | -2 |
スイス | 0 | 3 | -3 |
フランス | 0 | 1 | -1 |
ドイツ | 0 | 2 | -2 |
イギリス | 1 | 4 | -3 |
トルコ | 0 | 1 | -1 |
イスラエル | 1 | 0 | +1 |
スウェーデン | 0 | 2 | -2 |
南アフリカ | 0 | 2 | -2 |
サウジアラビア | 0 | 3 | -3 |
ポーランド | 1 | 2 | -1 |
UAE | 1 | 0 | +1 |
アメリカ | 4 | 16 | -12 |
カナダ | 1 | 3 | -2 |
メキシコ | 1 | 1 | 0 |
ブラジル | 0 | 6 | -6 |
2025年5月
国名 | 追加数 | 除外数 | 増減 |
オーストラリア | 2 | 2 | 0 |
日本 | 2 | 2 | 0 |
韓国 | 2 | 2 | 0 |
タイ | 0 | 3 | -3 |
インド | 2 | 0 | +2 |
中国 | 6 | 17 | -11 |
ベルギー | 1 | 0 | +1 |
デンマーク | 0 | 1 | -1 |
スペイン | 2 | 0 | +2 |
ドイツ | 0 | 1 | -1 |
イタリア | 1 | 1 | 0 |
アイルランド | 1 | 0 | +1 |
イスラエル | 0 | 2 | -2 |
サウジアラビア | 2 | 0 | +2 |
ポーランド | 3 | 0 | +3 |
UAE | 3 | 0 | +3 |
アメリカ | 0 | 28 | -28 |
カナダ | 2 | 2 | 0 |
ブラジル | 1 | 0 | +1 |
オルカンの銘柄入れ替えに関するQ&A


オルカンの組入銘柄は?
オルカンの組入上位10銘柄は以下のとおり。
銘柄 | 比率 |
アップル | 4.2% |
エヌビディア | 3.5% |
マイクロソフト | 3.5% |
アマゾン | 2.4% |
メタ・プラットフォームズ | 1.6% |
アルファベット A | 1.4% |
テスラ | 1.0% |
ブロードコム | 1.0% |
TSMC | 0.9% |
バークシャー・ハサウェイ | 0.9% |
オルカンに含まれる日本企業は?
オルカンは外国株、新興国株、日本株の3つのマザーファンドに投資することで独自のポートフォリオを構築しています。
また、オルカンに含まれる日本企業はMSCIジャパン・インデックスに準拠しており、ACWIに含まれる日本企業の銘柄とほぼ同じです。
実際の運用において、オルカンはACWIと似た構成を保ちながら、日本も含めた全世界の市場の成長を取り込むことができる投資信託と言えるでしょう。
詳しくは「オルカンに含まれる日本企業は?投資比率や具体的な銘柄についても解説」をご覧ください。
オルカンとACWIの銘柄・比率は同じ?
オルカンとACWIでは、採用されている銘柄やその比率に多少の違いはあります。
しかしながら、どちらも世界全体の株式市場に幅広く分散投資を行うという点では共通しており、上位銘柄やその比率はほぼ同じです。



そのため、投資成果に差が出ることはありません。
まとめ
今回はオルカンの銘柄入れ替えの頻度や方法について解説しました。
- オルカンとは?
- オルカンの仕組み
- オルカンの銘柄入れ替え
- オルカンの過去の銘柄入れ替え
- オルカンの銘柄入れ替えに関するQ&A
オルカンは、MSCIコクサイ・インデックスとMSCIエマージング・マーケット・インデックス、そしてMSCIジャパン・インデックスに投資します。
これらの指数は、MSCI社によって年4回(2月、5月、8月、11月)定期的に見直しが行われ、構成銘柄の入れ替えや比率が調整されます。
そのため、オルカンの運用先である各国・地域の株式銘柄も、MSCI社の見直しタイミングに合わせて変更されることになります。
MSCIの株価指数は、設定された基準に従い、四半期ごとに見直しが行われることで、常に最新の市場状況を反映するよう努めています。
これにより、オルカンは長期的に安定したリターンを提供することができ、投資家はより信頼性の高いポートフォリオを構築することが可能です。
なお、オルカンを購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
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