
S&P500とナスダック100どっちに投資すべき?両方はあり?
このような悩みに答えます。
- S&P500とナスダック100の比較
- S&P500とナスダック100どっち?
- S&P500とナスダック100両方はあり?
- 投資信託の買い方
- S&P500とナスダック100に関するQ&A
S&P500とナスダック100は米国の代表的な株価指数であり、世界的に注目を集めるトップ企業を数多く含んでいます。
その一方で、それぞれが異なる構成や特徴を持っており、投資スタイルやリスク許容度によって最適な選択肢が異なります。
結論から言うと、メインの投資先であればS&P500、補助的な投資先であればナスダック100がおすすめです。
本記事では、S&P500とナスダック100の違いや、どっちに投資すべきかについて詳しく解説します。
なお、S&P500やナスダック100に投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
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S&P500とナスダック100の比較
構成国
国・地域 | S&P500 | ナスダック100 |
米国 | 100% | 98.4% |
オランダ | – | 0.7% |
中国 | – | 0.6% |
イギリス | – | 0.4% |
S&P500は米国の比率が100%であるのに対し、ナスダック100はわずかに米国以外の国が含まれています。
組入銘柄
組入上位10銘柄は以下のとおり。
S&P500 | ナスダック100 | ||
---|---|---|---|
アップル | 6.9% | アップル | 8.9% |
マイクロソフト | 5.9% | マイクロソフト | 7.6% |
エヌビディア | 5.7% | エヌビディア | 7.2% |
アマゾン | 3.8% | アマゾン | 5.5% |
メタ・プラットフォームズ | 2.7% | ブロードコム | 3.5% |
アルファベット A | 2.1% | メタ・プラットフォームズ | 3.4% |
バークシャー・ハサウェイ | 2.0% | コストコ | 2.7% |
ブロードコム | 1.7% | ネットフリックス | 2.7% |
テスラ | 1.6% | テスラ | 2.6% |
JPモルガン | 1.4% | アルファベット A | 2.4% |
若干異なりますが、組入上位10銘柄はどちらもほぼ同じです。
チャート
2001年〜2024年までのチャート比較は以下のとおり。


緑色の線がS&P500、青色の線がナスダック100を示しており、比較するとナスダック100の方が良いパフォーマンスを記録しています。
リターン
期間 | S&P500 | ナスダック100 |
過去5年 | 25.1% | 27% |
過去10年 | 14.4% | 18% |
過去15年 | 16.3% | 19.8% |
過去20年 | 11.8% | 15.3% |
過去30年 | 12.2% | 15.3% |
リターンとは?
リターンとは、ある期間における増減率を示す指標です。
年リターンが3%であれば1年間で3%増加、年利リターンが-3%であれば3%減少したという意味です。
リターンはナスダック100の方が大きいです。
業種
組入上位10業種は以下のとおり。


S&P500 | ナスダック100 | ||
---|---|---|---|
情報技術 | 30.73% | 情報技術 | 49.80% |
金融 | 14.45% | コミュニケーション・サービス | 15.60% |
ヘルスケア | 10.78% | 一般消費財 | 14.10% |
一般消費財 | 10.51% | 生活必需品 | 6.00% |
コミュニケーション・サービス | 9.46% | ヘルスケア | 5.70% |
資本財 | 8.33% | 資本財 | 4.80% |
生活必需品 | 5.88% | 公共事業 | 1.40% |
エネルギー | 3.30% | 素材 | 1.40% |
公共事業 | 2.39% | エネルギー | 0.60% |
不動産 | 2.20% | 金融 | 0.50% |
各業種の特徴
【情報技術】
テクノロジー、ソフトウェア、ハードウェア、インターネットサービスなど
【ヘルスケア】
医薬品、バイオテクノロジー、医療機器、医療サービスなど
【一般消費財】
自動車、アパレル、レジャー、インターネットおよびダイレクトマーケティング小売など
【金融】
銀行、保険、証券、資産運用など
【コミュニケーション・サービス】
メディア、エンターテインメント、通信サービスなど
【資本財】
航空宇宙、防衛、建設、製造業など
【生活必需品】
食品、飲料、家庭用品、タバコなどの生活必需品を提供する企業
【エネルギー】
石油、ガス、エネルギー設備など
【公益事業】
電力、ガス、水道などの公共サービスを提供する企業
【不動産】
不動産投資信託や不動産開発、不動産運営を行う企業
【素材】
化学製品、建設資材、パッケージング、金属、鉱業など
どちらも情報技術の割合が高く、特にナスダック100は50%を超えています。
また、ナスダック100はS&P500と比べて極端に金融の割合が小さいのも特徴です。
S&P500とナスダック100どっち?
メインの投資先であればS&P500
メインの投資先としてはS&P500がおすすめです。
S&P500に含まれる銘柄数は500であり、100銘柄しかないナスダック100と比較すると、対象となる企業数が大幅に多いです。
幅広い企業を対象としているため、特定の企業に依存するリスクを軽減でき、リスク分散の面で優れたインデックスと言えます。
さらに、業種においても全11業種にわたって幅広く構成されており、製造業や金融、ヘルスケア、エネルギーなどを含んでいます。
一方、ナスダック100は特にハイテクやIT関連の銘柄が中心で、情報技術、通信サービス、一般消費財などに集中しており、特定の業種に依存する傾向があります。



メインの投資先としてはS&P500の方が無難です。
補助的な投資先であればナスダック100
補助的な投資先であればナスダック100がおすすめです。
全世界株式などの分散が効いている投資信託とナスダック100を組み合わせることで、バランスの取れた運用が実現できます。
ナスダック100は、情報技術や通信サービス、消費財など成長性の高い企業が集まっているため、リスクが大きい一方で、高いリターンを期待できる投資先です。
特に長期的な視点で運用する場合、その成長ポテンシャルは大きな魅力となりますが、その分値動きが大きく、資産の変動リスクを背負うことになります。
そこで、分散の効いている全世界株式などをポートフォリオに取り入れることで、急激な相場の変動時にも安定した運用を維持できるでしょう。



ナスダック100におすすめの組み合わせについては後述します。
ナスダック100におすすめの組み合わせ
オルカンとナスダック100の組み合わせがおすすめです。
オルカンは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」という投資信託です。
全世界株価指数「ACWI」に連動するインデックスファンドで、先進国(23ヵ国)・新興国(24ヵ国)の株式約3,000銘柄で構成されています。


投資先の地域が幅広く、銘柄数も多いことから、オルカンはコアサテライト運用の「コア」に適していると言えるでしょう。
現在のオルカンは米国が全体の64.2%を占め、日本は5.0%、イギリスは3.3%となっていますが、新興国がさらに成長すれば比率は大きく変わります。
S&P500とナスダック100両方はあり?
どちらか片方を選ぶべき
S&P500とナスダック100の両方に投資するのはおすすめしません。
構成国や組入銘柄、業種が非常に似通っており、特に両指数のトップ10銘柄には共通する企業が多く含まれています。
業種別の割合を見ても、情報技術、コミュニケーション・サービス、一般消費財の3つが非常に高い割合を占めています。
そのため、同時に投資を行うと、特定の企業や業種への投資割合が高くなり、十分な分散効果を得ることは難しいです。
また、S&P500連動の投資信託は信託報酬が約0.1%と低めですが、ナスダック100連動型は比較的高めに設定されています。
【ナスダック100に連動する主な投資信託の信託報酬】
- ニッセイNASDAQ100インデックスファンド:0.2035%
- eMAXIS NASDAQ100インデックス:0.2035%
- インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式):0.484%
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス:0.495%
この差は長期的に見ると運用成績に大きな影響を与える可能性があり、高い手数料によって得られるリターンが減少するリスクがあります。
これらを踏まえると、S&P500もしくはナスダック100のどちらか一方を選択することで、より効率的な運用が可能になるでしょう。
ハイテクの比率を上げたいなら両方もあり
基本的に両方へ投資するのはおすすめしませんが、米国のハイテク企業の比率を上げたいなら両方への投資も選択肢の1つです。
ナスダック100はS&P500を上回るリターンを提供し、テクノロジー企業が強力な成長を遂げた最近の数十年において、そのパフォーマンスが際立っていました。
この指数にはGAFAMなどの主要なテクノロジー企業が含まれており、これらの企業の株価上昇が全体のリターンを大きく押し上げる要因となっています。



また、AIや半導体、クラウドコンピューティングなどに関連する企業は、今後も成長が期待されています。
投資対象国を米国に限定し、その中でもハイテク企業の比重を多くすることに対して納得しているのであれば、両方へ投資するのも良いでしょう。
半々ずつ投資する場合
S&P500とナスダック100半々ずつ投資した場合、リターンはそれぞれのリターンを平均した値です。
期間 | S&P500 | ナスダック100 | S&P500(50%)+ナスダック100(50%) |
過去5年 | 25.1% | 27% | 26.05% |
過去10年 | 14.4% | 18% | 16.2% |
過去15年 | 16.3% | 19.8% | 18.05% |
過去20年 | 11.8% | 15.3% | 13.55% |
過去30年 | 12.2% | 15.3% | 13.75% |



過去のリターンはナスダック100単体よりも低くなっています。
手数料については、S&P500に連動する投資信託の手数料に加え、ナスダック100に連動する投資信託の手数料もかかります。
投資信託の買い方
投資信託の買い方は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託を積立購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【SBI証券】
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- 国内株式個人取引シェアNo.1
- 三井住友カードで投資信託のクレカ積立が可能
【楽天証券】
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- 国内株式個人取引シェアNo.1
- 三井住友カードで投資信託のクレカ積立が可能
【マネックス証券】
- 高還元率のクレカ積立が魅力
- dカード、マネックスカードで投資信託のクレカ積立が可能
【三菱UFJ eスマート証券】
- auユーザーにおすすめ
- Pontaポイントが貯まる・使える
- 三菱UFJカードで投資信託のクレカ積立も可能



クレジットカードで投資信託を積立購入するとポイントが還元されます。
②投資信託を積立購入する
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
S&P500とナスダック100に関するQ&A


ナスダック100はおすすめしない?
市場全体を幅広くカバーするインデックスファンドなどをメインにし、全体の10〜20%ほどナスダック100を保有する「コアサテライト戦略」であればおすすめです。
ナスダック100は構成銘柄数が100銘柄と限られており、S&P500や全世界株式などと比較すると、分散性に欠ける側面があります。
業種に関しても、情報技術、一般消費財、コミュニケーション・サービスの3つの業種が全体の約75%を占めており、特定の分野に強く依存しています。
また、ナスダック100は他の指数と比較して大きな下落幅を示すことが多く、そのリスクの高さを改めて浮き彫りにしています。
しかし、ナスダック100には、米国のハイテク・IT企業に集中投資できる、長期間にわたってリターンが高い、というメリットがあります。
ハイリスク・ハイリターンな商品を少数組み込むことで、失敗しても大やけどはしにくく、狙いが当たった時の全体の利益は大きくなります。
詳しくは「ナスダック100はおすすめしないと言われる理由は?やめといた方がいい?」をご覧ください。
S&P500におすすめの投資信託は?
おすすめの投資信託は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。
S&P500に連動する投資信託の中で純資産額がトップであり、国内の約6,000本の投資信託の中でも最大の純資産額を誇ります。
手数料はほぼ最安であり、リターンも指数とかけ離れることなく高い水準を保っています。
特にこだわりがなければ「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に投資しておくのが無難です。
詳しくは「S&P500に連動するおすすめの投資信託について解説」をご覧ください。
ナスダック100におすすめの投資信託は?
おすすめの投資信託は、「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」と「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」です。
ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは純資産額が大きくて手数料が安いことに加え、短いですが運用実績があります。
手数料は楽天やPayPay投信の方が安いですが、これらの投資信託は純資産額が少ない上に運用実績がありません。



ニッセイNASDAQ100インデックスファンドに投資した方が無難です。
ただ、手数料が少し高くても運用歴が長くて安定している方が良いなら、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスを選ぶと良いでしょう。
詳しくは「ナスダック100に連動するおすすめの投資信託について解説」をご覧ください。
まとめ
今回はS&P500とナスダック100どっちに投資すべきかについて解説しました。
- S&P500とナスダック100の比較
- S&P500とナスダック100どっち?
- S&P500とナスダック100両方はあり?
- 投資信託の買い方
- S&P500とナスダック100に関するQ&A
メインの投資先としてはS&P500がおすすめです。
S&P500に含まれる銘柄数は500であり、100銘柄しかないナスダック100と比較すると、対象となる企業数が大幅に多いです。
さらに、業種においても全11業種にわたって幅広く構成されており、製造業や金融、ヘルスケア、エネルギーなどを含んでいます。
ただ、補助的な投資先であればナスダック100がおすすめです。
全世界株式などの分散が効いている投資信託とナスダック100を組み合わせることで、バランスの取れた運用が実現できます。
ナスダック100は、情報技術や通信サービス、消費財など成長性の高い企業が集まっているため、リスクが大きい一方で、高いリターンを期待できる投資先です。
そこで、分散の効いている全世界株式などをポートフォリオに取り入れることで、急激な相場の変動時にも安定した運用を維持できるでしょう。
なお、S&P500やナスダック100に投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
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